マンション管理会社との個人裁判の記録 saiban3

マンション管理会社との個人裁判の記録や、裁判手続きに関すること。

書類提出と本人尋問傍聴

11月のはじめに期日がある裁判3の第3準備書面を出してきました。被告分は帰りに郵便局で郵送。他に訴訟告知書を出しました。被告の管理会社が自分たちには責任無いと言ってるので、じゃあ当時の理事長にも参加してもらうかという考えから。管理組合とやった裁判1は、理事長交代後に訴外での和解済み。証人尋問でも呼ぶつもりなので、裁判所の受付で証拠申出書について質問。郵送や直送はOKで、証人分のコピーは不要とのことでした。

(25日追記)

裁判所から電話があって、訴訟告知書がもう1部必要とのこと。被告用もいるみたいです。参考用に訴状や書証も付けるのが一般的とのことなので、こちらもつけることに。こっちは2部でいいみたい。告知書1部と訴状2部を印刷して郵送します。
電話をくれた書記官は男性で、昨日見た女性は担当ではなかったみたい。

(ここまで追記)

 

裁判所に来たので傍聴もしました。

①何かの金銭請求で、原告被告ともに弁護士らしき男性で、裁判官と書記官も男性。女性がひとり傍聴してましたが、終了後に書記官と何か話してたので、裁判所の人かも。次回結審。

②貸金と自動車の返還請求で、原告は若い男性。彼女らしき人もいっしょにきてました。第一回なので被告は欠席。傍聴も一人で、関係者か聞かれたけど否認。
書証の確認で、車検証や納税証明書などの原本を確認してました。
裁判官は裁判3の裁判官と同じ人。書記官の女性もたぶん担当の人ですが、裁判3は裁判官が直々に呼びに来て書記官は同席してないので、はっきりとした記憶は無し。

③は①と同じ法廷で同じ裁判官。これが本人尋問があった裁判。長かった。
傍聴席に6人も座っていて、珍しいなと思いましたが、関係者でした。
原告側の前列に男女。これは原告と妻。2列目の若い男性は、弁護士事務所の事務員みたいでクリップボードに尋問内容らしきものを書いた紙を挟んでました。その後ろの最終列の中央よりに座りました。
被告席も前列の男女ですが、これは被告と息子のようです。2列目の男性は同じく事務員らしい人。
最初はそれぞれの書証の原本の確認をしてました。これが15分位。

裁判の概要としては、原告が兄で被告が妹。死亡した母親の遺産相続に関する裁判だけど、家裁ではなく地裁で事件名も損害賠償。
死亡した当事者の母親は、被告と同居。被告は妊娠して出産する時に実家に戻って、そのまま離婚。当時は生きていた両親と同居。父親が死亡して、息子が独立後は母と2人で生活。母親は、90歳ごろから老化で歩くのが遅くなってあまり外出しないようになって、尿漏れや下痢でオムツを使ってたりはしたものの、要介護認定は受けていない。
入院後は一気に具合が悪くなり要介護5になり、原告夫婦の家に引き取って介護。

争われてるのは、まず遺言の無効みたいで、これは被告と同居時に作成した公正証書みたい。最初はイゴンと言っていたので何だろうと思ってました。
他に、被告が母親の入院後に複数回にわたって母親名義のカードで貯金をおろしたことで、総額なんと1580万円。

当初の予定では、被告の息子の証人尋問もあったみたいで、原告側弁護士から証人は本人尋問中外して欲しいとか言ってましたが、結局やらないことになりました。

尋問の最初に宣誓があり、この時は全員起立しました。裁判官から、質問と同時に答えると録音で判別できないので、質問が終わってから答えるようにとの注意がありました。尋問中も再度注意されることもあり、これは気をつけたいと思います。

最初は原告の主尋問で、質問するのは原告側弁護士。2人いました。
内容としては陳述書確認から始まり、遺言書を見た時のことや内容を知ってるか、母親が被告と同居していた時のことなど。原告側は、母親は元気で介護の必要はなかったという立証をしたい感じ。

反対尋問は被告側弁護士で、原告がデイサービスを進めたことや銀行のカードを作るように勧めたことなどから、あまり元気でなかったとの立証をしたい感じ。被告側弁護士が書証を示してるときに原告側弁護士もでてきたり、誘導尋問への抗議みたいなのもしていて、原告側弁護士はわりとアグレッシブ。再尋問ではかなり誘導的な質問をしてたけど、これは自陣営側だからいいのかな。再尋問時には二人目の弁護士も質問してました。

裁判官からの質問として、母親名義の通帳の扱いについて聞いてました。通帳はUFJとゆうちょの2つあって、同居時は被告がどちらも管理していて、母親退院後はゆうちょを原告にわたしてUFJは拒否。

ここでいったん休憩になりました。開始が1時30分で2時50分まで。

3時に再開して被告尋問を被告側弁護士。
陳述書の確認をして、母親のクレジットカードを作成した年の修正。生活費を母親と折半してたことや、被告が自宅でピアノを教えていたことなど。二人で暮らすようになってから、母親の具合がわるくなり介護が必要になったとの立証か。
これはカードで下したお金に介護分が含まれてるとの主張のためか。
元気なころは毎月生活費を10万円づつ出し合っていて、銀行引き落としの公共料金は別に清算してた。母親の具合が悪くなって通帳を預かるようになってからは、被告が建て替え。母親の口座からは年に2回くらいしかおろしてない。
遺言書についての話のなかで、兄弟がもう一人いて別に遺言無効の裁判が起きているというのもわかりました。
反対尋問が原告側弁護士から。母親の入院後に72回もお金をおろしてる件について問い詰める。被告本人ではなく息子がおろしたのではないかとの心証を与える感じ。おろした1580万円も息子が建てた家の代金ではないかとの推測も披露。
生活費の建て替えも、被告が自分の銀行からお金をおろしたのに母親の口座から下せなかったのは不自然との主張。被告はわりと苦しい感じだが、ピアノ教室の月謝は現金だし、手元に現金を置いておくことが多いと弁解する感じ。
原告弁護士はさらに、被告はピアノ教室の収入を確定申告していないではと脱税の疑いを示す。もしくは申告の必要が無いくらいに収入が低かったとの印象か。

被告側再尋問で、母親の入院後に兄弟で通帳を分けた理由が立て替えた生活費の為であることの確認。ピアノ教室の年収がそれなりにあったことの確認。これは被告が母親の生活費の建て替えが出来たとの立証目的か。

裁判所からは兄弟で管理の口座を分けた理由と年金額の確認。

書面について被告が最終準備書面を出すと言って、原告はじゃあ出すみたいな感じ。さらに被告が出した翌日に提出とも。これまで後出しされてきたからとのこと。
次回期日は無しで今回終結でいいとの原告側意見で、被告も同意したので結審。
最終準備書面は陳述しない書面になるみたい。尋問の調書が一か月後で、準備書面はそこから3週間の11月中。判決は1月末。終了は4時。

はじめてみた尋問は、長かったですが勉強になりました。原告と被告のどちらも、主尋問の最後に、何か言いたいことを、と言われて思いを語ってました。