マンション管理会社との個人裁判の記録 saiban3

マンション管理会社との個人裁判の記録や、裁判手続きに関すること。

裁判3のウェブ会議12月6日

マンション管理会社との裁判期日がありました。今日もウェブ会議です。
受付に行くと、別の期日の紙だけしかなくて、調べてもらったら重なってました。
待合室にはもう一人いて、この人が16時からで、同じ裁判官。廊下の向かいの部屋でやってるみたいで、声が漏れてきます。だいぶ盛り上がったみたいで、40分頃に終わって、10分遅れで始まりました。

前の期日があったからか、相手方との接続からやってました。今回は相手の弁護士は一人でした。ボス弁じゃない方の弁護士です。
まず被告準備書面3の陳述をします。裁判官からは、被告の主張はだいたい出たかを聞いていて、被告は肯定。こちらにも聞かれたので、おおむね肯定で、最終準備書面を出すことも考えてるとは言いました。それから人証調べについて主張。
裁判官としては出すのは権利としてあるので、申し出があれば判断しますとのこと。
提出期限について聞かれたので、来週でも出せますよと言ったのだけど、次回期日もあるから来年1月9日までになりました。期日はその翌週。

次回も弁論準備なのですが、ウェブではなく被告も来ることになりました。これは裁判官が、尋問が行われない場合はそのまま結審出来るからとのことで、これはこちらに不利な心証なのかなあと思いました。

 

裁判3の被告準備書面3

12月1日に、マンション管理会社との裁判の被告準備書面3が届きました。来週に期日なので、ギリギリです。速達でした。

内容としては、こちらの準備書面3への反論です。

原告準備書面1への反論を忘れてるのではという指摘については、準備書面2への反論に含まれてるんだとのこと。でも追加で反論がありました。

マンション管理組合との契約書(乙1号証)が最新で争点の時点のではない件は、前の契約書を乙2号証として出してきました。これは裁判官にも言われてたので、素直にだしたみたいです。

屋外掲示板に一切関わってないと言ってたけどお知らせを貼ってる件は、文章2通(甲18号証)を貼ったことは認めたけど、一切関わってないとの主張は変えないという無理のある主張でした。

アンケート等については、印刷と配布は認めたけど、管理契約にもとづく正当な行為なので不法行為じゃないよとのこと。

別訴2の判決を乙3号証としてだして、この別訴でマンション総会の議案書でのプライバシー権侵害などは棄却されてるといった主張。

 

こちら側の反論予定としては、
甲18の掲示は認めたので、甲1の関与も推定できる。間接ないし補助証拠
アンケート等への関与も認めてる。内容が不法なら関与も不法。
マンション総会の資料で判決書などを出す助言はしてる。今年の総会は請求の原因ではないので、これも間接ないし補助証拠。
みたいなのを考えてますが、従来の主張の繰り返しなので改めて準備書面で出すまでもないのかも。これは期日で相談して、出さなくてもよければ、人証調べのための証拠申出書を出すよというのを言うつもり。

11月の総会議案書については、別訴でやるかも。期日での陳述前の控訴理由書の公開による著作権侵害があるので。

 

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マンション総会で応訴が決議

11月3日にマンション総会がありました。議案の1つが、高裁での裁判2について管理組合が被控訴人の弁護士費用を出すというもの。去年も地裁で同じような総会が行なわれていて、その件も名誉毀損やプライバシー侵害で請求に追加しています。
去年の総会が裁判での争点になってるなかで、今年も同じような議案を出してくるのは不思議というかなんというか。



管理組合は裁判当事者ではなかったのですが、総会で応訴するとして対応方針でも控訴人の請求を争うとしていたので、参加する意思が示されたとして、訴訟告知書を高裁に送りました。告知書を送ったことと、裁判所から書類が送られてくるよというのを理事長とマンション管理会社に連絡して、どちらからも返事がきましたが、どっちも自分はよくわからないみたいない言っていて、じゃあどうして応訴するなんで議案を出したんだろうと不思議に思いました。

 

裁判3のウェブ会議11月2日

3時前に裁判所に入って受付にある用紙の自分の名前に丸をして、待合室で待ちます。他に2人の弁護士らしき人がいて、1人は依頼者と電話してました。和解の話をしてるらしく、弁護士としては分割で少しでも払ってもらった方がいいのではみたいな感じでしたが、電話先の依頼者はいまひとつ納得せず、引き続き検討みたいなことのようです。

時間になるといつものように裁判官が迎えに来て、会議室みたいなテーブルのある法廷に入りました。今回もウェブ期日で、裁判官の前に大きなディスプレイがあって、画面の裏側を見ながら話す感じです。

まずこちらから出した第3準備書面の陳述。明日のマンション総会を11月2日と書いてしまっていたので、3日に訂正しました。他に被告の準備書面でかいた屋外掲示板についてはウソではないか、この場でなにか答えられるなら言って欲しいと述べたのですが、裁判官が、それはそれほど重要なことでもないのではと言って、次回の被告書面でとなりました。ただ、この件は被告準備書面で「一切関わっていない。」と書いたことが原因なので、原告としては不満で、しかし裁判官と対立をさけるため了解して次に進みました。
裁判官からの被告への質問で、乙1号証の契約書の日付が今年のもので裁判で問題になってる時点のではないことに関して、当時の契約書を出すかどうかを聞いてました。これは今の乙1号証では証拠能力が低いとすれば原告有利ですが、当時の契約書を出してもらって正当な理由ありとすることを考えてるなら被告有利かなと思いました。
マンション総会の資料で別訴判決や控訴理由書を配布したのは代理人も知ってのことかも聞いたのですが、これも次回の書面でとなりました。ちなみに管理会社の担当者のメールでは弁護士に相談済みだと言ってたので、もし違う回答だったら突っ込む予定。
最後に本人尋問について、登記簿の代表者でいいのかというのを被告に質問しました。横浜の事務所の件を、関西の本社の社長に聞いても仕方ないかなと思ったので、被告側で希望があればと聞いたのですが、被告は答えず。裁判官からは一般論として、社長よりも担当者など実際のことをわかってる人の方がみたいなことを言われました。だからといって証人申請したら認めるというわけでもないとも。
訴訟告知書も出していて、これは相手には届いているが、反応は今のところ無いとのことで、参加の連絡がくれば参加になるが相手次第とのこと。明日の総会で会ったら、元気に挨拶でもしておくかな。

次回は相手が一か月後までに被告準備書面をだして、次の週に今回と同じウェブ会議。

 

 

証拠申出書を送る

裁判2の控訴審で本人尋問を求める証拠申出書を送りました。相手方弁護士へは直送です。裁判所が認められるかは不明ですが、原審ではやっていないので、少しは可能性があると思います。尋問事項は別紙にするのが一般的みたいですが、項目が少ないのでいっしょにして2頁におさめました。

 

尋問事項は基本的なことで、回答によって追加質問もするかも。このあいだ傍聴した裁判ではそんな感じでした。

 

書類提出と本人尋問傍聴

11月のはじめに期日がある裁判3の第3準備書面を出してきました。被告分は帰りに郵便局で郵送。他に訴訟告知書を出しました。被告の管理会社が自分たちには責任無いと言ってるので、じゃあ当時の理事長にも参加してもらうかという考えから。管理組合とやった裁判1は、理事長交代後に訴外での和解済み。証人尋問でも呼ぶつもりなので、裁判所の受付で証拠申出書について質問。郵送や直送はOKで、証人分のコピーは不要とのことでした。

(25日追記)

裁判所から電話があって、訴訟告知書がもう1部必要とのこと。被告用もいるみたいです。参考用に訴状や書証も付けるのが一般的とのことなので、こちらもつけることに。こっちは2部でいいみたい。告知書1部と訴状2部を印刷して郵送します。
電話をくれた書記官は男性で、昨日見た女性は担当ではなかったみたい。

(ここまで追記)

 

裁判所に来たので傍聴もしました。

①何かの金銭請求で、原告被告ともに弁護士らしき男性で、裁判官と書記官も男性。女性がひとり傍聴してましたが、終了後に書記官と何か話してたので、裁判所の人かも。次回結審。

②貸金と自動車の返還請求で、原告は若い男性。彼女らしき人もいっしょにきてました。第一回なので被告は欠席。傍聴も一人で、関係者か聞かれたけど否認。
書証の確認で、車検証や納税証明書などの原本を確認してました。
裁判官は裁判3の裁判官と同じ人。書記官の女性もたぶん担当の人ですが、裁判3は裁判官が直々に呼びに来て書記官は同席してないので、はっきりとした記憶は無し。

③は①と同じ法廷で同じ裁判官。これが本人尋問があった裁判。長かった。
傍聴席に6人も座っていて、珍しいなと思いましたが、関係者でした。
原告側の前列に男女。これは原告と妻。2列目の若い男性は、弁護士事務所の事務員みたいでクリップボードに尋問内容らしきものを書いた紙を挟んでました。その後ろの最終列の中央よりに座りました。
被告席も前列の男女ですが、これは被告と息子のようです。2列目の男性は同じく事務員らしい人。
最初はそれぞれの書証の原本の確認をしてました。これが15分位。

裁判の概要としては、原告が兄で被告が妹。死亡した母親の遺産相続に関する裁判だけど、家裁ではなく地裁で事件名も損害賠償。
死亡した当事者の母親は、被告と同居。被告は妊娠して出産する時に実家に戻って、そのまま離婚。当時は生きていた両親と同居。父親が死亡して、息子が独立後は母と2人で生活。母親は、90歳ごろから老化で歩くのが遅くなってあまり外出しないようになって、尿漏れや下痢でオムツを使ってたりはしたものの、要介護認定は受けていない。
入院後は一気に具合が悪くなり要介護5になり、原告夫婦の家に引き取って介護。

争われてるのは、まず遺言の無効みたいで、これは被告と同居時に作成した公正証書みたい。最初はイゴンと言っていたので何だろうと思ってました。
他に、被告が母親の入院後に複数回にわたって母親名義のカードで貯金をおろしたことで、総額なんと1580万円。

当初の予定では、被告の息子の証人尋問もあったみたいで、原告側弁護士から証人は本人尋問中外して欲しいとか言ってましたが、結局やらないことになりました。

尋問の最初に宣誓があり、この時は全員起立しました。裁判官から、質問と同時に答えると録音で判別できないので、質問が終わってから答えるようにとの注意がありました。尋問中も再度注意されることもあり、これは気をつけたいと思います。

最初は原告の主尋問で、質問するのは原告側弁護士。2人いました。
内容としては陳述書確認から始まり、遺言書を見た時のことや内容を知ってるか、母親が被告と同居していた時のことなど。原告側は、母親は元気で介護の必要はなかったという立証をしたい感じ。

反対尋問は被告側弁護士で、原告がデイサービスを進めたことや銀行のカードを作るように勧めたことなどから、あまり元気でなかったとの立証をしたい感じ。被告側弁護士が書証を示してるときに原告側弁護士もでてきたり、誘導尋問への抗議みたいなのもしていて、原告側弁護士はわりとアグレッシブ。再尋問ではかなり誘導的な質問をしてたけど、これは自陣営側だからいいのかな。再尋問時には二人目の弁護士も質問してました。

裁判官からの質問として、母親名義の通帳の扱いについて聞いてました。通帳はUFJとゆうちょの2つあって、同居時は被告がどちらも管理していて、母親退院後はゆうちょを原告にわたしてUFJは拒否。

ここでいったん休憩になりました。開始が1時30分で2時50分まで。

3時に再開して被告尋問を被告側弁護士。
陳述書の確認をして、母親のクレジットカードを作成した年の修正。生活費を母親と折半してたことや、被告が自宅でピアノを教えていたことなど。二人で暮らすようになってから、母親の具合がわるくなり介護が必要になったとの立証か。
これはカードで下したお金に介護分が含まれてるとの主張のためか。
元気なころは毎月生活費を10万円づつ出し合っていて、銀行引き落としの公共料金は別に清算してた。母親の具合が悪くなって通帳を預かるようになってからは、被告が建て替え。母親の口座からは年に2回くらいしかおろしてない。
遺言書についての話のなかで、兄弟がもう一人いて別に遺言無効の裁判が起きているというのもわかりました。
反対尋問が原告側弁護士から。母親の入院後に72回もお金をおろしてる件について問い詰める。被告本人ではなく息子がおろしたのではないかとの心証を与える感じ。おろした1580万円も息子が建てた家の代金ではないかとの推測も披露。
生活費の建て替えも、被告が自分の銀行からお金をおろしたのに母親の口座から下せなかったのは不自然との主張。被告はわりと苦しい感じだが、ピアノ教室の月謝は現金だし、手元に現金を置いておくことが多いと弁解する感じ。
原告弁護士はさらに、被告はピアノ教室の収入を確定申告していないではと脱税の疑いを示す。もしくは申告の必要が無いくらいに収入が低かったとの印象か。

被告側再尋問で、母親の入院後に兄弟で通帳を分けた理由が立て替えた生活費の為であることの確認。ピアノ教室の年収がそれなりにあったことの確認。これは被告が母親の生活費の建て替えが出来たとの立証目的か。

裁判所からは兄弟で管理の口座を分けた理由と年金額の確認。

書面について被告が最終準備書面を出すと言って、原告はじゃあ出すみたいな感じ。さらに被告が出した翌日に提出とも。これまで後出しされてきたからとのこと。
次回期日は無しで今回終結でいいとの原告側意見で、被告も同意したので結審。
最終準備書面は陳述しない書面になるみたい。尋問の調書が一か月後で、準備書面はそこから3週間の11月中。判決は1月末。終了は4時。

はじめてみた尋問は、長かったですが勉強になりました。原告と被告のどちらも、主尋問の最後に、何か言いたいことを、と言われて思いを語ってました。

 

はじめての高裁

12月に裁判2の控訴審があるので、高裁を見に行ってきました。午前中は裁判3の期日で地裁に行って、終わってから電車で霞が関へ。
最寄りの出口をでると、何か集会をやってます。聞いてみると原発反対に関するもので、さすが東京だなあと思ったのですが、今日は東京電力相手の裁判の控訴審があるというのがわかりました。

建物は大きいものの、入口の検査はいつもの地裁と変わりませんでした。掲示板で行き先の高裁の部署を確認してから、噂に聞いていた裁判期日を表示する端末を使ってみました。東京電力の裁判もこのときわかりました。

まず高裁の担当部署に行って、控訴審の流れなどを聞きました。担当書記官はいなかったので別の人でしたが、親切に教えてくれました。ただこちらが多くは1回結審なのですよねとか、尋問申請は認められない場合が多いのですか、のように聞いても場合によるという原則的な回答でした。尋問については原審でやってると同じ事をもう一度と言っても認められにくいというのは言ってました。原審ではやってないから、申請だけでもやってみようかと思いました。

あとは予定の法廷の場所を確認して。傍聴もしました。午後の高裁は4件。

1時30分からのが2つ

期日1:控訴人(原告)は年配の女性で、被控訴人は男性2人で会社と個人のようです。どちらの被控訴人も、その場で書類を出してました。
双方の書面を陳述して、控訴人は本人だからか裁判長が内容をまとめてこれでいいですかのように確認してました。原審は原告敗訴みたいで、控訴審もダメかなあという印象。

見学した法廷は地裁よりも広く、原告席被告席ともに椅子が多くて後ろに長椅子までありました。裁判官用の椅子が3つあったり書記官用が2つなのもいつも見てるのと違う。後ろの壁に時計があるのは同じでした。
天井あたりからギシギシいう音がしていて、何だろうと思いました。

期日2:別の法廷で本人尋問をやってるようでしたが、家裁案件のようで、ドアの窓からのぞいただけで終わり。

2時からは一階の大法廷で東京電力の裁判があるので見に行きましたが、傍聴券が必要みたいなので入口手前まで。2時半からは期日1と同じ場所で株主の確認で尋問があるみたいですが、見ないで帰りました。原告と被告が同じ名字だったので、身内の争いかも。

はじめての高裁は、建物が大きくて圧倒されましたが、法廷はそれほど変わらなかったので自分の期日では普通にできるのではと思います。目指せ、逆転勝訴。