訴状の最後に、「よって、原告は、被告に対して……賠償金○○円の支払いを求める。」のような、よってで始まる文が書かれることが一般的です。
実務上はこの通りで、自分で書く訴状にも、このよって書きを結語として書いてますが、実は法律上は書く必要があるわけではないようです。
その証拠に、裁判所が出している訴状の文例には、よって書きがありません。
金銭支払(一般)請求の記載例(PDF:1.03MB) https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/2020/kanmin/sosyou/01-kinsen-ippann-kisairei.pdf
紛争の要点（請求の原因）として書かれている内容は、かなり簡単ですが、これでも訴状としての要件は満たしているはずです。何しろ裁判所の記載例です。
ただ、弁護士会などが出している訴状の例だと「よって書き」はあるので、書いたほうがいいというのも確かだと思います。
