マンション管理会社との個人裁判の記録 saiban3

マンション管理会社との個人裁判の記録や、裁判手続きに関すること。

訴額と印紙代の節約

裁判では相手に請求する訴額によって、必要な収入印紙代が変わります。10万円までなら1000円ですが、たとえば1100万円請求するときは印紙代は5万3千円です。

裁判手数料の表 https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file3/315004.pdf

裁判を起こす時点では勝つか負けるかわからないので、できるなら印紙代を節約したいと思って、いくつか方法を調べました。
まず請求額を少なくする方法です。この場合、あとから増額することもできます。
たとえばタレントの岡本夏生さんがふかわりょうさんを訴えた裁判の地裁での請求額は、なんと1円でした。しかし判決で認定された損害額は80万円だったので、控訴して請求額を増やしました。

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裁判所は、原告の請求した範囲でしか判決を出せないので、裁判所が認定した被害額が多くても判決としては請求の1円になるということのようです。控訴してあらためて請求額をふやせば、それに合わせた判決が出ます。

控訴しないでもすむ方法として、一部請求としておくというのがあります。これは司法書士に書面を頼む場合などに活用されているようです。司法書士は訴額140万円の事件までしかあつかえませんが、一部請求にしておけば、残りも別訴で請求できるとのことです。
これを知ったので、自分の裁判でも「一部請求として」と書いてます。こうしておくと請求額を低めにして印紙代を安くすることができます。また、請求額を低くしすぎると、相手が請求を認める認諾をしてしまう可能性もありますが、一部請求にしておけば残りを請求することもできると思います。

請求額を高額にすることで、相手を威嚇する効果というのも、もしかしたらあるのかもしれませんが、弁護士の名前を沢山書くのと同様に、こけおどしかと思われてしまうかもしれません。